蜂の子を摂ろう!

蜂の子といえばクロスズメバチがポピュラー

蜂の子は珍味として昔から山間部を中心に食べられてきたものです。蜂の子はその名の通り、生後数日のハチの幼虫やさなぎを使います。また、蜂の種類も地域によってミツバチ、オオスズメバチ、キイロスズメバチ、クロスズメバチなど異なります。

その中でもクロスズメバチは蜂の子として最も高級品で、かつ親しまれてきているものです。地方によってはヘボ、ジバチ、スガレなどといった呼び名で呼ばれています。蜂の子は甘露煮や米と一緒に炊き込んだ蜂の飯や油やバターで炒めたりと、色々な料理法があります。動物性たんぱく質が欠乏しがちだった昔の山間部を中心に、郷土料理として広く食されてきました。現代ではスタミナ食やサプリメント、珍味などとして好んで食されているものです。

クロスズメバチは採取された巣が高価で取引されている貴重なものです。クロスズメバチの蜂の子は他のハチよりもほのかな甘みが強く、味は絶品といわれています。昔は養蜂業が盛んだった日本ですが現在は国産の蜂産品はとても貴重で、そのほとんどを中国や東南アジアからの輸入に頼っています。蜂の子についても同様ですが、輸入品の蜂の子の大部分はオオスズメバチやミツバチの子であることが多く、クロスズメバチの蜂の子は残念ながらあまり目にすることができません。

国産のクロスズメバチの蜂の子を、という人は国産にこだわっている業者からの通販か、またはクロスズメバチ狩りの盛んな長野県や愛知県に直接出向くことで手に入れることができます。それらの地域では土産物屋や道の駅、地元のスーパーなどでも蜂の子の甘露煮などが手に入ります。